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第2回 睡眠障害についてNEW
第2回 睡眠障害について

みなもと心の診療所の院長の江村です。

本日は睡眠障害についてです。

来院される患者様の殆どと言っていいかもしれませんが、睡眠障害を訴える方は数多くいらっしゃいます。 寝付くのに時間がかかる「入眠困難」や途中で目が覚める「中途覚醒」、朝早く目が覚めてしまう「早朝覚醒」、一度目が覚めてから再度眠るのが難しい「再入眠困難」など、 睡眠障害の中でも実は何種類かにわかれています。基本的には複数の種類の睡眠障害を同時に抱えて居る方が多くいらっしゃいます。

睡眠というのは非常に難しい領域であり、私もそうですが、どうしても眠れない日は実際にあります。 毎日熟睡できている人は殆どいないのではないかと思います。

睡眠不良が続けば、疲れは溜まり、思考力や判断力も落ちるわけで、こと仕事においては死活問題となります。 何とかして改善させねばならないわけですが、その焦りがまた眠りを悪くさせることもあります。 睡眠できないかもしれない、という不安がかえって睡眠障害を加速させるということです。 次第に、「夜が来るのが怖い」という睡眠恐怖によって覆われていき、恐怖症的側面すら帯びていくこともあります。

眠れない日が続いた後に、たまにぐっすり眠れる日もあると思うのですが、なぜこのようなことが起きるのでしょうか。

確たる理由は私もわからないのですが、1つあるとすれば、「昼間の精神状態、昼間の過ごし方」は大事であると考えております。

昼間に楽しく過ごした1日であれば、気持よい疲れの中でぐっすり眠れるだろうこと、 昼間に嫌な事、落ち込むことがあった1日であれば、色々考えてしまい眠れなくなること、 これは容易に想像がつくことと思います。

また、翌日に大事な予定が控えて居れば、その内容如何によっては、「寝ている場合ではない」という心境になることも理解出来ます。

社会生活を営んでいれば、何もない日はないわけで、日によって睡眠の量や質に波が生まれることは致し方ないと考えています。

もちろん、ベッドや枕、アロマやヒーリングミュージック、寝る前はスマートフォンやパソコンのブルーライトは避ける、夜食は避ける、など睡眠環境や睡眠前の過ごし方等において試行錯誤できる部分も多々あります。 しかし、昼間の過ごし方はやはり無視できず、いかにして夕方そして夜を迎えていくかも肝心であると考えております。

眠れなかった日は、前日の過ごし方を省みることはよい試みかもしれません。

私自身は、日中愉しく(たのしく)過ごすことが大事であると考えています。 愉しく過ごしたとしても眠れない日は、それはもう致し方ない、と考えるようにしています。

当院では必要に応じて睡眠薬、抗不安薬、漢方薬など睡眠の改善に役立つ薬剤を処方することも可能です。 気になる方は、ご気軽に相談いただければと思います。

当院は当日予約も随時受付中です。

第1回 うつ病と適応障害についてNEW
第1回 うつ病と適応障害について

みなもと心の診療所の院長の江村です。

本日からブログを始めたいと思います。

患者様と日々関わる中で、考えさせられる事は多々あり、私も診察中や診察後に色々と思いを巡らせるのですが、
どこかで言語化し着地させる事は自身の為にも非常に意義深いと感じたこと、そして何らかの私からの発信は もしかしたら初めて当院を知った方にも、当院がどのように考えて診療をしているかを知る上で 意味があることと考えたからです。

ですから、備忘録的な色彩も帯びていると言ってもよいかもしれません。
勿論、書いた後に見直した上で投稿をしているわけですが、筆の進むままに記している所が有るため、
分かりづらい所もあるかもしれません。ご容赦頂ければ幸いです。

まず初めのテーマですが、「うつ病」と「適応障害」について、です。

患者様からよく聞かれる質問の内の一つで、
「適応障害」と「うつ病」は違うのか、というものがあります。

私なりのざっくりとした解釈ですが、
適応障害は明らかなストレスの要因があった上で、抑うつ気分や不安感等が生ずる疾患であり、
うつ病は、必ずしもストレスの要因がなく、抑うつ気分や不安感等が生じる疾患である、と区別しております。

精神科・心療内科に来院する患者様は、多くの方が、憂鬱な気持ちに一定期間苛まれており、不安感や睡眠障害等に苦しめられていることが多く、少なくとも「うつ状態(抑うつ状態)」と捉えて矛盾のない方が大半です。

その上で、現在の状態に至るまで、明らかな原因、契機があったかどうか、人間関係を中心に問診を重ねていきます。

会社や友人関係や家族等の人間関係を中心に伺っていきます。

浅草橋という都心の立地ですから、当院の患者様はビジネスマンの方が圧倒的に多く、仕事にまつわる悩みを抱えて居ることが大半です。少なくないケースで、やはり仕事を契機として精神状態を崩したのであろう、という事は容易に推断できます。
故に、診断としては、適応障害的傾向を持つことは想像に難くありません。

ただ、上にも記したように、適応障害とうつ病は(勿論、妄想症状等を呈する重度のうつ病は除きますが)、呈している症状は似ているものでもあるわけです。また、実は、「双極性感情障害」といういわゆる「そううつ病」という精神疾患もあり、双極性感情障害も、うつ病や適応障害のような症状をきたす時期があります。ゆえに、慎重な鑑別をポリシーとしている当院では、安易に診断は下さないようにしております。

診断書に関しては、必要に応じて速やかに躊躇なく発行致しますが、診察を一定期間続けていく中で、診断が変わることがよくあるのも精神科の特徴です。診断はあくまで現時点で判明している情報をもとに謙虚に下していきたいと考えています。

患者様一人一人のお悩みはそれぞれ異なります。診断にむやみにこだわることなく、対話を通じて、共に打開策を考えていきたいと思っております。

どのような事でも構いませんので、ご気軽にいつでも御相談ください。当院は当日予約も随時受付中です。